悩んでいる人が意外に多い口内トラブル。口臭・ドライマウス(口内の乾燥)・虫歯・歯周病などがありますが口内炎もその一つです。
今回は「口内炎」の原因と予防法についてご紹介します。
目次
口内炎とは?
口内炎は頬の内側、歯茎、舌などの粘膜に起こる炎症のことです。症状としては粘膜が赤く腫れたり、潰瘍(皮膚・粘膜・角膜などにできる、深部にまで及ぶ組織の欠損)や水泡(水ぶくれ)ができたりし、痛みやイヤな臭い、出血などをともないます。
口内炎は口の中のさまざまな部分に起こる
口内炎は口の中のさまざまな部分に起こります。歯ぐきにできたものは「歯肉炎」、舌にできたものは「舌炎」、唇の裏などにできたものは「口唇炎」、口角にできたものは「口角炎」と呼ばれます。
口内炎は健康のバロメーター
口の中は、食事をしたり呼吸をしたり常に外部と接しており、細菌・ウイルス・ほこりなどが付着・侵入する可能性の高い部分です。健康であれば、口の中はさまざまな粘膜で覆われて防御されておりこうした微生物に感染することはありません。しかし、風邪や疲れなどで免疫力が低下していると、侵入した微生物に感染し炎症を起こしやすくなります。口内炎ができる時は、体の調子が悪くなっているサインです。
口内炎ができる原因には、どのようなものがあるのでしょうか?
口内炎の原因
●ストレスや疲労、偏った食事による免疫力低下
疲労やストレス、食生活の乱れによる栄養不足で免疫力が低下することで細菌が繁殖しやすくなって口内炎になりやすくなります。はっきりと原因はわかってはいませんが、一般的にもっとも多くみられる「アフタ性口内炎」も免疫力の低下で起こると言われており、直径数㎜大の円形の白っぽいくぼみのある潰瘍が特徴です。
●口の中にできた傷
歯で舌や頬の内側を噛んだり、固いものや鋭いかたちの食べ物を食べて口の中で刺さったり、歯科矯正や歯の詰め物などによって口の中が傷ついてできる口内炎のことを「カタル性口内炎」といいます。患部が赤く腫れあがったり、赤い斑点がまだらにできることが特徴です。
●合わない入れ歯や被せ物
適合の悪い入れ歯を装着することによって生じる「義歯性口内炎(ぎしせいこうないえん)」という口内炎もあります。粘膜に対する処置はもちろんのこと、根本的な原因となっている入れ歯の調整も必要となってきます。
●ウイルスや細菌への感染
ウイルスや細菌への感染で起こる口内炎の代表的なものに「ヘルペス性口内炎」があります。特に乳幼児に発症するケースが多いのですが、大人でも免疫力が下がっていると発症することがあります。
●ホルモンバランスの乱れ
個人差はありますが、生理前や妊娠、産後はホルモンバランスが不安定になり、免疫機能が低下するため、女性の方が口内炎になりやすいともいわれています。ホルモンバランスが乱れると唾液量も減るので、口の中が乾燥しやすく、さらに口内炎ができやすい環境にもなります。
このように口内炎ができる原因は様々です。
口内炎の予防法は?
◆十分な睡眠をとり体調を整える
◆入れ歯や被せ物が合っていない場合は歯科医院で調整してもらう
◆ビタミンB群を多く含む食べ物を積極的にとり、栄養バランスの良い食生活を心がける
→粘膜の新陳代謝を助け、正常な状態を保つ作用のあるビタミンB2(レバー・納豆・卵・アーモンドなど)やビタミンB6(ニンニク、マグロ、カツオ、バナナなど)を摂取するようにしましょう。
◆丁寧な歯磨き、殺菌成分入りのうがい薬を使用し、細菌の繁殖を抑えお口の中を清潔に保つ
→「コンクールF」がおすすめ!!以下でご紹介します。
口中のうがいで口内炎を予防!!
口内炎は口腔内の細菌の繁殖をいかに抑えられるかが大切です。殺菌成分入りのマウスウォッシュ(洗口液)でお口の中を洗うことは、口内炎の予防にも治療にも効果的です。歯を磨いた後に口内のうがいをプラスして口腔内の細菌を減らしましょう。
※ひどい傷を伴う口内炎の場合は殺菌液が傷の修復を遅らせる場合があるので注意しましょう。
高い殺菌力のマウスウォッシュ「コンクールF」がおすすめ!
口内炎予防には「コンクールF」という医薬部外品のマウスウォッシュがおすすめです。使用方法は、コップに25~50mlの水を入れ、5滴~10滴ほど垂らして混ぜてうがいをするだけでOK。刺激が少なく、後味もスッキリとしていて口内環境を整えてくれます。コンクールFに含まれるグルコン酸クロルヘキシジン(殺菌剤)は、細菌の繁殖を最大12時間抑制します。口内炎予防だけでなく以下の効果も期待できます。
●虫歯の発生や進行の予防
●歯周病の予防
●口臭の予防
口内炎は歯科医院で治療が可能です
基本的にほとんどの口内炎は1~2週間あれば治ります。しかし、痛みが強かったり、なるべく早く治したい場合は、歯科医院で治療することができます。口内炎の種類に応じて治療法も変わってきますが、治療方法は、軟膏や薬剤を塗布したり、歯科用レーザーで口内炎を焼いて、痛みの除去を図る治療などがあります。もし、噛み合わせに問題があるために口腔内を傷付けやすい方は、歯科医院であれば根本的な問題解決も可能です。
いつまでも口内炎が治らない時は・・・
◆どんどん大きくなっていく
◆数が増えている
◆長期間治らない
もし、上記の事に当てはまる場合は、口内炎以外の全身疾患が潜んでいる場合があります。少しでも違和感があったら放置せずに、歯科医院又は口腔外科などお近くの病院を受診してみてください。
まとめ
口内炎などの口内トラブルの予防や症状軽減のためには、「きれいな口内環境」を意識することがとても大事なことです。食後の丁寧な歯磨き、うがいをするなど普段からの心掛けで、口内炎の予防や重症化を避けることができます。うがいをする時は、今回ご紹介した「コンクールF」もぜひ試してみてくださいね。
口内炎ができる時は、体の調子が悪くなっているサインです。頑張りすぎず、普段の生活を見直すきっかけにしてみてください。もし、口内炎がなかなか治らなかったり、お口の中の違和感が続いたら、自己判断せずに歯科医院や口腔外科などで一度診てもらいましょう。
記事監修 Dr.多賀 俊仁
多賀歯科医院
院長 多賀 俊仁