鏡でふと口元を見たときに歯の色が黄色っぽく感じるという方はいませんか?私たちの歯は、オーラルケアの不足、コーヒーや紅茶など色素が強い食べ物の摂取、喫煙など様々なことを理由に、黄色く変色してしまいます。
今回は、歯のホワイトニングをしたいけどサロンでするのが良い?歯医者でするのが良い?とお悩みの方に、サロンと歯科医院で行うホワイトニングの違いをお話しします。
目次
ホワイトニングとは?
ホワイトニングは『歯の表面に沈着した色素を分解したり、変色した歯を白くする施術』です。歯は年を重ねるごとに、飲み物や食べ物による着色汚れなどの影響を受け、歯本来の白さを失い、黄色く変色したり、黒ずんだりしてしまいます。ホワイトニングは特殊な薬剤を使用し、歯の白さを取り戻したり、元々の歯の色以上に白くすることができます。歯の表面の着色や汚れにより変色している場合には、歯のクリーニングでも色調を改善することができます。
日本人は元々歯の色が黄色っぽい
日本人の歯は欧米人に比べると黄色いと言われています。 それは、歯の表面をガードしているエナメル質が相対的に薄いことが原因です。 エナメル質は白色で半透明という特色があり、これが厚いほど歯は白く見えますが、日本人はエナメル質が薄いため、内部の象牙質の色が透過して見えてしまいます。象牙質は、エナメル質の下にある組織で、象牙色(アイボリー)のような黄色がかった色をしているため、その色が透けて黄ばんで見えます。
歯が白いと好印象を持たれやすい
歯の着色具合をあらわすために、シェードガイドという色見本が使われますが、これによると日本人の平均的な歯の色は、シェードガイドでS30前後と言われています。S30前後は、人から見て歯が黄色いと思われてしまう色味で、S14以上は歯が白いという印象を与えると言われています。多くの人は、白=清潔感というイメージを無意識のうちに持っているため、歯が白いことで「清潔」「若々しい」「爽やか」などの好印象を持たれやすくなります。
サロンと歯科医院でのホワイトニング違い
サロンと歯科医院で行うホワイトニングには、上記のような違いがあります。サロンと歯科医院では、使用できる薬剤が異なるためホワイトニング効果にも違いがあります。その違いについてサロンと歯科医院の順で説明します。
サロンでのホワイトニング
低濃度の薬剤を使用して着色を分解する
ホワイトニングサロンやエステサロンでは、有資格者ではなくても施術することができるポリリン酸ナトリウムや炭酸水素ナトリウムなどの低濃度の薬剤を使用します。この薬剤を使用して歯の表面についた着色を分解します。サロンでのホワイトニングは手軽で安価に行いたい方にはお勧めですが、歯科医院よりも低濃度の薬剤を使用するため、効果がゆっくりと出る傾向にあります。
歯本来の色味を取り戻すホワイトニング
ポリリン酸ナトリウムや炭酸水素ナトリウムは、歯の表面の着色やくすみを分解して白くすることはできますが、過酸化水素水と違い漂白効果はないため歯そのものを白くすることはできません。そのため、歯についた着色汚れや歯のくすみに効果を発揮し、歯本来の色味を取り戻すホワイトニングになります。歯本来の色味に自信がある方は、サロンのホワイトニングでも白さを実感する事ができますが、元々の歯以上に白くしたい方には歯科医院でのホワイトニングがお勧めです。
歯科医院でのホワイトニング
漂白効果の高い『過酸化水素』を使用できる
歯科医院では歯科医師・歯科衛生士といった国家資格を保有するプロフェッショナルしか取り扱いができない『過酸化水素』を含んだ、高濃度のホワイトニング薬剤を使用することができます。『過酸化水素』は医薬品であり、歯科医師または、歯科医師指導の下、歯科衛生士が施術することが法律で定められています。漂白効果の高い薬剤を用いるため即効性があり、1回の施術で歯の白さを実感できる方もいます。
『過酸化水素』が本来の歯の色以上に白くできる
『過酸化水素』は、サロンでよく使用されている、ポリリン酸ナトリウムや炭酸水素ナトリウムなどにはない漂白効果があり、歯本来の白さ以上に歯を白くする事が可能です。また、歯の表面にあるエナメル質の表面構造を変化させ、エナメル質の下の黄ばんでいる象牙質の色を見えづらくする効果があります。そのため、歯科医院でのホワイトニングは「生まれつき歯が黄ばんでいる」「加齢とともに歯が黄ばんできた」という場合でも歯を白くすることができます。
歯のトラブルに適切な対処ができる
歯科医院でホワイトニングを受ける場合、事前カウンセリングで病気・妊娠・体質などを考慮して、虫歯や歯周病の検査などを総合的に行ってからホワイトニングを行うので安全性が高いです。万が一、ホワイトニング薬剤が歯や口腔内でなんらかの影響を及ぼした場合でも、すぐに適切な治療を行うことができます。
ホワイトニング前にお口の状態をチェック
ホワイトニングをする場合は、先に歯の治療をしてから行うのが一般的です。虫歯や歯周病がある場合は、まず治療を優先して、その後ホワイトニングを行う必要があります。サロンでホワイトニングを行う場合は、口腔内の状態を診察することができないため、虫歯や歯周病などの問題があっても気づくことが難しいです。ホワイトニングを行う前には、お口の状態を歯科医院で診てもらったうえで行いましょう。
まとめ
私たちの歯は、飲み物や食べ物による着色汚れなどの影響を受け、歯本来の白さを失い、黄色く変色したり、黒ずんだりしてしまいます。そもそも、日本人の歯は欧米人に比べて黄ばんで見えやすい傾向にあります。
ホワイトニングを行うことで黄ばんだ歯を白くすることができますが、サロンと歯科医院では、使用する薬剤が異なるためホワイトニング効果に違いがあります。もし、元々の歯の色よりも白くしたいと考えている場合には、歯科医院でのホワイトニングがお勧めです。
当院でもホワイトニングを行なっています。興味がある方はぜひお気軽にご相談ください!
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記事監修 Dr.多賀 俊仁
多賀歯科医院
院長 多賀 俊仁