歯磨き粉は使った方が良い?使わなくても良い?

皆さんは、普段の歯磨きで歯磨き粉は使っていますか?

歯磨き粉を使わなくても汚れは落とせるので、使わなくても良いのでは?と疑問に思う方もいらっしゃると思います。確かに正しい歯磨きをすれば、ある程度の汚れは落とせます。しかし、歯磨き粉の役割はそれだけではありません。

歯磨き粉を使わないと、どのような事が起こるのでしょうか?

歯磨き粉を使わないと起こる事

口の中の細菌をばらまく

口の中には細菌が数億存在しています。歯磨き粉を使わずに歯磨きすると、お口の中の菌達をばらまいてしまうという事になります。歯ブラシで物理的に汚れを落とすことはできても、殺菌することはできません。歯磨き粉に含まれる薬用成分には、お口の中の細菌を殺菌する効果があります。

歯の色が茶色くなる(歯の着色)

歯磨き粉を使用していない人の歯の特徴は、どれだけ綺麗に磨けていても歯が茶色くなりやすいです。たばこやコーヒー、紅茶などををよく摂取するような場合には特に着色しやすくなります。歯磨き粉を使わなければ、汚れは落ちても着色を取ることはできないため、ケアをしていても歯の黄ばみが気になってしまうかもしれません。

フッ素(フッ化物)による虫歯予防効果がなくなる

歯磨き粉に含まれるフッ素(フッ化物)は歯の歯質強化や虫歯菌を減らしたり、虫歯予防として子どもだけでなく、大人にも効果的です。欧米諸国や日本での虫歯減少は、歯磨き粉にフッ素が配合されてから起こっている現象です。フッ素(フッ化物)は使い続ける事で効果を発揮するため毎日の歯磨きに取り入れることが大切です。

歯磨き粉の役目は歯垢(プラーク)を落とすだけじゃない

歯磨き粉には、たくさんの薬用成分が含まれています。歯磨き粉を利用することによって口の中を清潔に保ち、歯の色をきれいにすることや薬用成分であるフッ化物の効果を受ける事、歯垢(プラーク)を付きにくくするなどの様々な効果が期待できます。

歯の汚れを落とすだけでないプラスαの効果が歯磨き粉にはあります。プラスαの部分は、歯磨き粉に含まれる成分によって効果も変わってくるので、目的やお口の症状に合わせて歯磨き粉を選んでみてください^ ^

オススメの歯磨き粉【症状別】

【歯周病や歯肉の腫れ・出血が気になる方】

ケアポリス

細菌の増殖を抑える薬用成分が多く、歯ぐきの炎症を抑制する効果があるので歯周病のリスクの高い人におすすめです。

【虫歯になりやすい方】

チェックアップ

高濃度のフッ素濃度1450ppm配合の歯磨き剤です。低発砲なので泡立つのが苦手な方におすすめです!小学生以上のお子様は右側の3つの「チェックアップ コドモ」を使ってみてください。

コンクールジェル

発泡剤・研磨剤無配合のジェルタイプの歯磨きジェルです。虫歯予防だけでなく歯周病の予防にもお使いいただけます。電動歯ブラシとの併用も可能です!

【お口の乾燥が気になる方】

オーラルピース

湿潤効果があるので、お口の乾燥が気になる方におすすめです!研磨剤無配合なので日常のブラッシングやマウスピースにもお使いいただけます。

歯をきちんと磨くことが何より大切です

歯磨きの時は、歯磨き粉を使うことをおすすめをします。しかし、歯磨き粉を使っているから良いというわけではありません。一番重要なのは、歯磨きで歯垢(プラーク)や汚れを落とせているかという事。きちんと歯磨きをしたうえで、歯磨き粉も使うのがベストです。歯磨きの時は、歯の汚れを落とせているかを意識して磨くようにしましょう!

歯垢が溜まりやすい場所は念入りに磨きましょう

磨きにくい場所は、歯垢がたまりやすくなってしまいます。歯垢が溜まりやすい場所については、「多賀歯科医院の歯科衛生士さんが選ぶ歯垢が溜まりやすい場所3選」という内容の記事を紹介しています。その中で正しい磨き方(動画)も合わせて解説しています。詳しくはこちらをご覧ください。

まとめ

結論として歯磨き粉は、使った方が良いと思います。歯磨き粉を利用することによって口の中を清潔に保ち、歯の色をきれいにすることや、薬用成分であるフッ化物の効果を受ける事、歯垢を付きにくくするなど様々な効果が期待できます。

歯磨き粉を使っているからOKではなく、歯磨き粉を使ってきちんと歯磨きをするのがベストです。歯磨きの時は、歯垢が溜まりやすい場所や磨きにくい場所も意識して磨くようにしましょう!歯をきちんと磨けていれば、歯磨き粉の成分が歯の隅々まで行き届き、効果をより発揮してくれます。

記事監修 Dr.多賀 俊仁
多賀歯科医院
院長 多賀 俊仁

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